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春の部─────────
あたり一面雪で覆われていても、立春を過ぎると日ごとに窓からの風景が変わり、雪国の人たちは春の気配を感じとる。
昔、子供たちが春になると、かたゆき堅雪わたり(凍った雪の上を歩く)という遊びがあった。近道して学校へ行ったこと、裏山を天然のスキー場として遊んだこと、危険は「遊びと自然の中から学ぶ」おおらかな時代であった雪の上からマンサクの花が咲き、ブナの芽吹きが始まる頃になると、雪国の人たちの心はすっかり春だ。
里では雪の消え際から、フキノトウ・カタクリ・スミレなどの草花が咲き始め、田圃に水が入ると、春たけなわ。梅も桜もほとんど同じころ開花、「花まつりやかど焼きまつり」が開かれ、人々は待ちこがれた春を謳歌する。
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